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2006年07月02日

販売証明シールが福岡で貼付開始された件について

売った本に販売証明シール 全国初、書店の万引対策

「まんぼうシール」は、万引き防止の目印です。

販売証明シール、通称「まんぼうシール」の貼り付けが福岡市で開始されたみたい。
この制度は転売を目的とした万引き防止のためのもので、購入された本にまんぼうシールを貼り付けることによって、万引きされた本と正式に購入された本の区別化をはかり、古書店はこのシールの貼り付けがされてない本は買取してはいけないというもの。

その辺をまわった限りでは、直接本にシールを貼り付けるという点や、県外やネットで購入した本が売れなくなってしまうという懸念、実効性を疑問視する声など、施行前の段階から否定意見が多かった。
もちろん万引きに悩む書店サイドは歓迎してたみたいだけど。

とりあえず指摘されている問題点を羅列。

・購入者に向けての周知が徹底されていない。
・シールの貼り付けによる美的価値、資産価値の低下。
・シールを剥がした本は売れないのか?
・ネット、県外の購入書籍を売る場合はどうなるのか。
・制度開始前に購入された本の扱いをどうするのか。
・転売目的以外の万引きには効果が無い。
・そもそも古書店側の協力体制が整っていない。
・貼り付けしていない本は買取拒否しても良い、というだけで貼り付けしていない本を買い取ったからといって罰則があるわけではない。(万引きされた本を買い取った場合の罰則はアリ)
・ブックオフを叩きたいだけでしょ?
etc

で、七月一日から施行されたわけですが。こんな感じみたい。
このあたりが情報原。当方関西人ゆえ、正確さは保証しませんが、大きく違うってことは無いと思う。たぶん。

(店舗の対応)
・全ての本に貼り付け。
・シールを本に貼るかレシート貼るかを購入者が選択。レシートに貼った場合、古書店に売る際にレシートを提示する。
・本にシールを挟む。
・原則的には貼らず、希望者にだけ貼り付け。
・シール未導入につき貼り付け無し。

(シールの性質)
・シールは強粘着のため、簡単には剥がれない。跡が残るようになっているらしい。
・ダサイ。

新たに出た問題点を羅列。

・店側の対応がバラバラ。
・レシートに貼り付けた場合、紛失してしまったら売ることができないのか?
・レシート貼り付けの場合、使いまわすことが可能ぽい。

現在のところ古書店の対応に関する情報は出てないが、販売サイドの対応がこんなだし、あからさまな万引き厨以外からはシールなくても買取するんじゃないかな。

まあ当面の抑止効果はあると思うけど、市内の全ての書店の足並みを完璧に揃え、なおかつ古書店サイドとしっかりとした連携体制を取らない限りは、持続的な効果は見込めないんじゃないかと。
そのうち買取チェックがザルな古書店が選別されて、その店に盗本が集まるだけのような気がしなくも無く。正直抜け道はこのままだと山ほどあると思うし。福岡県書店商業組合掲示板であいかわらず活発な議論が行われているみたい。
基本的に否定意見が中心なのは変わらずで、問題点や質問のまとめも投下されている。まあ若干2chの人が混じってて、微妙に荒れたりしてるのは、今の世の中どこも一緒だし仕方ないね。
制度開始後、サイトや掲示板に組合サイドからの書き込みや表明が一切無いのも荒れる原因なんじゃないかと。コラム見たら最終更新日は4月23日だし。っていうか、販売証明シールのことに触れているのコラムだけかよ。うーん。
posted by かかし at 07:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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