デイヴィッドとカールは伝説の案山子男を盗み出そうと農場へと忍び込む。しかし案山子男が甦ったと勘違いした農場主は、デイヴィッドを撃ち殺してしまう。デイヴィッド魂は復讐の怨念と化し、案山子男に乗り移り、次々と殺人を犯していく。
これはヒドイ。超B級テイスト溢れた前作がウルトラ級の傑作に思えるほど酷い。
映像は汚く、特撮もショボく、脚本は電波。予算が少なかったのか、案山子男のつくりも前作に比べてかなりチープになってしまっています。いや、前作のもチープだったけど、充分プロの仕事でした。今回のは、何というか、中学生の工作? もし前作と同じスーツだというのなら、少しは手入れしろ。まったくもって、何をどうしたらこんなに酷くなるのか。
ホラー映画の見所で有るべき殺人シーンも期待はずれ。前作の変態的殺人技巧もなりをひそめ、ほぼ鎌で切り裂くのみ、アクションも申し訳程度という体たらく。お前、それでも案山子男か!
宣伝にあった案山子男VS案山子男は時間にして十分程度だがまあまあの出来栄え。アクションここだけは頑張ってます。まあ、やたら暗くて見にくいですが。
前作は観客を楽しませようという心意気が随所で見て取れたが、今作は圧倒的なひとりよがりであり、プロ意識が欠如しているとしか思えない。ちょっとぐらい投げやりでも、破綻があっても、無理矢理でも、楽しむべきところがあればそれで満足なのだが、この作品にはそれが無い。
まったくオススメできないので、暇な人はダメだということを確認するために見てみてください。